2006年闘争中央総決起集会アピール
2006年闘争は重大な局面を迎えています。
私たちは、経営姿勢をただしつつ、要求実現に向けて強力に交渉を行ってきました。経営側は企業を支える「人」の重要性は認めながらも、組合要求に対しては頑なな姿勢を取り続けています。
私たちは、職場組合員の切実な期待に応え、要求を実現すべく、本日、26年ぶりに中央総決起集会を開催しました。

交渉において経営側は、「賃金を引き上げることは固定費を増加させ、競争力の低下につながる。組合要求は受け入れ難い。一時金についても、支払能力からして極めて重い要求である」と主張しています。
私たちは、日々企業の発展と生産性向上に努力してきました。この成果は、競争力の強化、業績の向上など企業体力の回復に表れています。経営側は、こうした組合員1人ひとりの努力に対して、しっかりと報いるべきです。

「労働条件の向上」と「競争力の強化」は車の両輪です。経営側は今こそ、競争力の源泉である「人」への投資を積極的に行い、やりがいを持って働くことのできる魅力的な労働条件を確立しなければなりません。
とりわけ、基本的労働条件であり、立ち遅れている月例賃金を改善することは、組合員の生活の安定をもたらし、働く者の活力を高めることになります。経営側は、優位性ある賃金水準の確立に向けて、勇気を持って「明確な賃金改善」に踏み出すべきです。

私たちは、共闘の重みを相互に認識し、全産別が一丸となって、この厳しい状況を打開していかなければなりません。

この2006年闘争中央総決起集会において、金属労協の総意を結集し、要求獲得に向け、不退転の決意をもって交渉を展開していくことを、ここに確認します。
ともに頑張りましょう。

2006年3月3日
全日本金属産業労働組合協議会
2006年闘争中央総決起集会