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第51号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2016年4月18~29日)

バングラデシュの船舶解撤場でまた死亡事故

2016-04-18

 有毒ガスの吸入で船舶解撤労働者1人が死亡し、もう1人が重体に陥っている。

 2016年4月15日、バロ・アオウリア地域にマニックが所有するプレミアム・トレード・コーポレーションの造船所で、ビプロブ(22)とジャシム(27)が作業中に有毒ガスを浴びた。

 バングラデシュ労働安全衛生・環境財団によると、事故は午後3時30分ごろに発生し、造船所経営陣は負傷した労働者を治療のためチッタゴン医大病院に搬送した。しかし、ビプロブは病院で亡くなり、ジャシムは重体である。

 2016年に入って4カ月も経っていないが、バングラデシュの船舶解撤場では今日現在、6人の労働者が死亡している。

 3月28日、カビール・スチール造船所の事故で労働者1人が死亡し、この死亡事故に抗議していた労働者と地域住民に警備員が発砲、7人が負傷した。これを受けてユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は、この事故を極めて激しく非難し、バングラデシュ首相宛の書簡で政府に対し、「事故の犠牲者に適切な補償が提供されるよう保証するとともに、船舶解撤場を運営する使用者を重過失で罰する」よう要求した。

 立て続けにまた死亡事故が発生したことは、船舶解撤会社が相変わらず適正な安全基準に従わずに解撤場を運営していることを示している。政府が船舶解撤労働者の安全な作業環境を確保する措置を講じていないため、犠牲者が増え続けている。

 松崎寛造船・船舶解撤部門担当部長は言う。「バングラデシュで容認できない労働条件と闘うために行動を強化していく。バングラデシュ政府は約束したことを実施し、今すぐ労働者の生命を確保しなければならない」

 インダストリオールは要求を繰り返し、新たに改正された2015年バングラデシュ船舶リサイクル法の即時実施を政府に促している。バングラデシュ政府は、船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港国際条約の批准に向けた措置を加速させなければならない。

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