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第64号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2017年2月28日)

アジア太平洋女性委員会、若い女性労働者の組織化を優先へ

2017-02-13

 

アジア太平洋女性委員会に参加した代表たち

 インダストリオール・グローバルユニオン・アジア太平洋女性委員会は2017年2月9日にシンガポールで会合を開き、加盟組織による進展を評価するとともに、女性労働者の権利を守る取り組みを強化するための将来戦略を策定した。

 アジア太平洋女性委員会は、実施された行動と、女性労働者が直面する大きな課題に対処するための将来戦略に検討を加えた。そのような課題として、不安定雇用、男女平等、労働安全衛生、母性保護、セクシャル・ハラスメント、若い女性労働者の組織化、インダストリオールの組織機構や指導部ポストへの女性参画の促進が挙げられる。

 インダストリオール・グローバル女性委員会のミシェル・オニール共同議長が会合の司会を務め、次のように述べた。

「世界中で政治・経済面の退行的変化により、労働者の権利に対する攻撃が強まっている。グローバル資本の無責任な行動が、増え続ける不安定雇用、組合権に対する攻撃、安全衛生の軽視と相まって、女性労働者や家族、地域社会に深刻な課題を突きつけている」

 「インダストリオール女性委員会には、女性製造業労働者の意見が聞き入れられるようにするという重要な任務がある」

 ジェニー・ホルドクロフト・インダストリオール書記次長が、インダストリオールのアクション・プランと関連活動の実施は女性労働者の権利を守るうえで大きな成果を上げていると説明し、次のように述べた。

 「加盟組織はインダストリオール組織機構への女性参画の促進において意味ある進展を遂げた。先ごろの世界大会で私たちは、全レベルの意思決定機関で女性参画率40%を導入するという約束を規約に盛り込んだ。地方・全国・世界レベルで女性代表性を促進するために、一貫して実践的に取り組む必要がある」

 インダストリオール加盟組織のインドネシア金属労連(FSPMI)が、女性の組合参加の著しい増加を報告した。ダーマワティ・ナタクスマーが次のように語った。

 「このところ、インドネシアの産業労働力では女性労働者が大幅に増加している。FSPMIは大きな課題を抱えているにもかかわらず、製造業部門の女性労働者による組合加入の促進において大きな成功を収めた」

 参加者は若い女性労働者の組織化の重要性を力説し、若者を組織化するにあたっての課題も強調した。ベトナム全国石油ガス労組のギエム・トゥイ・ランとインドネシア全国労働組合のドーリナ・ランバン・トルアンがこう述べた。

 「アジア太平洋地域では、特に電子・衣料・繊維産業で働く労働者の過半数が若い女性だ。この新世代の労働者のライフスタイルや願望は他の労働者と異なる」

 「そのほとんどが不安定労働者であり、低賃金や長時間労働、性的虐待、嫌がらせなど数多くの問題を抱えている。組合運動は若い女性労働者を組合に加入させるために賢明な戦略を策定することが不可欠だ」

 女性委員会は若い女性労働者を組織化するために改めて努力することを約束した。

 バングラデシュ統一衣料労働者連盟のナズマ・アクテルが発言した。

 「バングラデシュをはじめ多くの国々に保守的な価値体系があり、女性労働者が草の根レベルで組合活動に参加するうえで大きな課題となっている」

 「集団的な介入によって男性労働者の意識を高め、女性参画を促す環境と機会を生み出す必要がある」

 それぞれ東南アジア、南アジアの地域事務所所長を務めるアニー・アドビエントとアプールヴァ・カイワールが、女性参画が拡大していること、地域で組織された各種の活動によって母親の健康問題への取り組みに進展があったことを報告した。両所長は、いくつかの国々で女性委員会が設置され、多くの国々で加盟組織が国別協議会への女性参画促進に取り組んでいることも強調した。

 参加者は、女性委員会が設置されている一部の国々で、女性委員会が提起した問題を取り上げるために国別協議会が十分に対応していないという懸念を表明した。参加者たちは、これらの全国機構を関連づけるよう求めた。

 女性委員会は、バングラデシュで最低賃金の増額を要求している労働組合員が弾圧されている現状について深い懸念を表明した。同委員会はバングラデシュにおける労働者の闘いとの連帯を表明し、バングラデシュ政府が投獄されている労働組合員と労働者を直ちに釈放することを要求した。

 ミシェル・オニールとナズマ・アクテルが、全会一致で女性委員会の共同議長に選出された。共同議長は女性の問題を取りまとめ、インダストリオールの意思決定プロセスにかける。

 

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