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第75号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2018年1月31日)

インダストリオール、メキシコの労働改革案を拒絶

2018-01-25

インダストリオール・グローバルユニオンは、メキシコの上院議員に労働法修正案に反対するように求めた
法案が成立すれば、現在外部委託を規制している条項や規則を撤廃し、結社の自由と団体交渉の妨げになる

 インダストリオール・グローバルユニオンはメキシコの上院議員に対し、外部委託を増やして労働者の安全を危険にさらす労働改革案に、反対票を投じるよう要求している。

 メキシコ政府と2つの企業内組合センターは、12月に連邦労働法(FLL)修正案を提出した。2月1日に議会の新しい会期が始まり、上院議員が法案を審議する予定である。

 ヴァルター・サンチェス・インダストリオール・グローバルユニオン書記長は1月24日に上院議員に書簡を送り、労働権を攻撃している同法案に賛成票を投じないよう求めた。

 「この新しい法案には極めて有害な条項が盛り込まれており、極端な外部委託モデルとそれがもたらす労働条件の不安定化を助長するとともに、憎むべき保護協約を撤廃するどころか、その利用を促進することになるだろう」とサンチェス書記長は指摘した。

 この法案は、現在外部委託を規制している条項や規則を撤廃し、結社の自由と団体交渉の妨げにもなる。

 「CTMとCROCに属する上院議員によるイニシアティブは、労働権に対抗する常軌を逸した行為だ。例えば、新しい外部委託規則のもとで企業が労働者の採用に関して無制限の自由を与えられれば、保護協約を撤廃するのではなくその利用を促進し、労働者の搾取を奨励してメキシコで不平等の悪化を招くだろう。この法案は、団体交渉とスト権、結社の自由を制限・妨害して条件を設けており、そのほかにも悪いところがたくさんある」とインダストリオール加盟組織ロス・ミネロスのナポレオン・ゴメス・ウルティア会長は説明する。

 この案は企業と企業内組合を利する。法案が承認されれば、企業は容易に解雇できる低賃金労働力と保護されていない労働者を利用できるようになる。

 この法案は使用者保護協約の利用を助長するとともに、労働組合と労働協約の登録を管轄し、政府支援の企業内組合に支配される政府機関を設置するものであるため、企業内組合が利益を得る。

 サンチェス書記長はメキシコの上院議員への書簡で、労使関係の民主化、結社の自由の実施、メキシコにおける保護協約の利用の根絶が、ずっと前からメキシコの民主的労働組合と国際労働組合運動の中心的な要求となっていることを思い出させた。この要求は、インダストリオールとITUCが国際労働機関(ILO)結社の自由委員会に提出した提訴第2694号の中核的部分となっている。

 毎年、メキシコ政府と企業内組合ナショナルセンターの代表はILO会議で、新しい労働改革は保護協約の利用を根絶し、結社の自由と団体交渉を保証すると約束している。12月に制度的革命党(PRI)所属の上院議員2人(CTMとCROCの組合員)が提出した法案は、正反対のことを提案している。

 サンチェス書記長は上院議員に対し、最新の連邦労働法修正案を拒否し、その代わりに国際条約とすでに全会一致で承認された憲法改正に従う二次法案を承認するよう促した。

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