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第80号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2018年6月30日)

韓国の組合指導者イ・ヨンジュが釈放!

2018-06-14

ソウル拘置所で6カ月過ごした後、釈放されたイ・ヨンジュ女史(写真:右端)
彼女がデモを組織して参加者が公務執行を妨害したとして、執行猶予付きで懲役刑と罰金刑が言い渡されていた

 イ・ヨンジュ元韓国民主労総書記長が2018年6月14日午前、執行猶予で刑務所から釈放された。彼女はソウル拘置所でほぼ6カ月を過ごした。

 釈放されたものの、イは6月12日の裁判において、すべての容疑で有罪判決を下された。裁判官は、2015年11月14日に人民大量動員集会を組織したとして、彼女に懲役3年、執行猶予4年、罰金50万韓国ウォン(460米ドル)を言い渡した。検察側は、このデモは交通の妨害となり、10万人のデモ参加者が解散せずに公務の執行を妨げ、何人かのデモ参加者が機動隊の放水銃と公共のデモに対する取り締まりに抵抗したと主張した。

 この動員は抑圧的な労働改革に反対するもので、韓国で大衆運動を引き起こすきっかけとなった。その結果、朴槿恵元韓国大統領が弾劾され、現在、皮肉にも労働組合指導者が拘留されているのと同じ拘置所で24年の刑に服している。

 文新政権は「キャンドルライト政府」を自認しており、労働運動を尊重すると約束したが、前大統領が投獄されたからと言って、これまでのところ労働組合の権利と自由に対する韓国政府当局の態度が変わったわけではない。

 イの同僚であるハン・サンギュンKCTU委員長は、2015年12月に投獄され、今年5月に釈放された。

 国際労働組合運動は、韓国の労働組合権の状況に絶えず特別な注意を払っている。インダストリオールは獄中の組合指導者を何度か連帯訪問した。同時に、ITUCおよび他のグローバル・ユニオンとともに、韓国の労働組合と連帯して抗議行動を組織した。

 ケマル・ウズカン書記次長は言う。
 「イ・ヨンジュの釈放を祝福する。しかし、裁判所が彼女に対するすべての容疑を不起訴としなかったことは残念だ。文大統領は本件に特別な注意を払い、韓国で労働者の利益を優先事項とするために全力を尽くすべきだ」

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