広報ニュース

第80号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2018年6月30日)

インドのシュナイダーエレクトリック労働者、組合権を求めて結集

2018-06-11

ルミナス・パワー・テクノロジーズの労働者は労働組合を発足させ、登録に必要な手続きを全て完了したが、
会社側からさまざまな報復活動や組合つぶしを受けたため、結集して結社の自由と団体交渉の権利を要求した

 エネルギーマネージメントのグローバル・スペシャリスト、シュナイダーエレクトリックが所有するルミナス・パワー・テクノロジーズの労働者は、経営側の報復措置とカースト制度に基づく虐待に抗議して結集し、結社の自由の権利を要求した。

 ルミナス・パワー・テクノロジーズ労働者は2018年6月9日にヒマチャル・プラデシュ州ウナ県Gagret Tehsil Ambで集会を開催、組合役員の異動を非難するとともに、結社の自由と団体交渉の権利を要求した。

 労働者は権利侵害の悪化、劣悪な労働条件、労働安全衛生問題に対応して、集団的決定により2018年3月26日に独自の組織ルミナス・パワー・テクノロジーズ労組を結成した。

 同労組は組合登録に必要な手続きをすべて完了している。ところが経営側は、労働者による組合結成の動きを知るや、さまざまな報復活動や組合つぶし活動を開始、組合委員会メンバーを脅したり組合役員全員の勤務シフトを変更したりし、彼らを孤立させて職場で他の組合員に会えないようにした。

 さらに経営側は、12人の役員全員をヒマチャル・プラデシュから2,800キロメートル以上離れたタミル・ナードゥ州ホスアー工場に異動させた。この全役員の異動は、労働当局による労働組合確認プロセスの開始直前に行われ、偶然の一致ではあり得ず、必然的に組合結成努力の妨げになるだろう。

 労働者によると、ルミナス・パワー・テクノロジーズの何人かの管理者は、組合役員のカーストに基づく暴言を吐き、他の労働者の前で彼らを侮辱して組合を中傷し、労働者による組合加入を阻止しようとした。労働者はそれらの虐待的な管理職を警察に訴えた。

労働者はシュナイダーエレクトリック経営陣への書簡で次のとおり要求した。

  • 組合つぶし活動、組合役員に対する嫌がらせや虐待をやめること。
  • 会社の価値観に記載される多様性へのコミットメントを実行に移すこと。
  • 組合登録手続きにおいて中立性を保つこと。
  • すべての組合役員と他の労働者の異動を取り消すこと。
  • 賃金、労働条件および労働安全衛生を改善するために組合役員と建設的な討議を行うこと。
  • 組合役員に対してカースト制度に基づく暴言を吐いた管理者を処罰すること。

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