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第88号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2019年2月28日)

ブラジルの金属労働者、ゼネラル・モーターズの脅威に対抗する世界的な行動を発表

2019-02-08

金属労組はゼネラル・モーターズによる脅威に対抗する世界組合行動デーを計画

ブラジルの金属労働者は、2月1日のサンパウロ会合で行動計画を策定。ゼネラル・モーターズがもたらす脅威に対して世界的な行動を起こすことと、退職とブルマジーニョ・ダム災害の犠牲者を支援するキャンペーンに参加することで合意した。

ブラジル金属労働者運動(O movimento Brasil Metalurgico)に加わっている全組合の指導者が、自動車メーカーとサプライチェーン全体で金属労働者の権利を保護し、労働者階級全体を支援するための行動計画に合意した。この運動は、ブラジルの金属労働者の連盟、組合および総連合すべて(インダストリオール加盟組織のCNM/CUTとCNTM/「労働組合の力」を含む)をまとめており、特に労働者の権利擁護および不安定雇用との闘いを目的に2017年に結成された。

重要な決定の1つは、ゼネラル・モーターズ(GM)がもたらす脅威に対抗する世界組合行動デーの組織であり、カナダとアメリカの組合に参加を呼びかける。

売上高が増えているにもかかわらず、GM首脳は、黒字転換の方法が見つからなければ南米の事業を閉鎖すると威嚇するメモを発表した。

グラバタイのGM工場の労働者は先ごろデモを主導し、最低賃金の削減や週44時間労働など、会社側が打ち出した経費削減策を非難した。

この会合で組合幹部は、労働者の権利を損なうこれらの脅威をめぐり議論した。また、GMが米加5工場の閉鎖を発表した際、両国で行った脅迫の影響についても討議した。

ブラジル金属労働者運動のメンバーは、GMをはじめとするメーカーによる脅迫に対抗する闘いについて人々に知らせるために、ニュースレターを発行することも決定した。

加えて、2月7日のブルマジーニョ・ダム決壊事故の犠牲者の遺族との連帯デモや、2月20日に予定されている全国退職支援デーなど、他のキャンペーンを支援することについても合意した。

討議では、CNTM副会長でインダストリオール・グローバルユニオン女性委員会共同議長のモニカ・ベローゾが司会を務め、このますます深刻化している局面に立ち向かうために労働者階級の尊重を再び要求することが不可欠だと述べた。

最後に運動のメンバーは、労働者とその権利を守る一助とするために、全国集団雇用契約案を練り上げるグループの設置に合意した。

ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長が電話会議で参加し、次のように語った。
「GMは組合を脅迫している。私たちはカナダならびにアメリカの組合とグローバルな闘いを調整し、この段階で連帯を表明するつもりだ。この脅迫に対して世界中の組合が行動を起こすよう力を尽くす」

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