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第95号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2019年9月30日)

リーバの鉄鋼労働者が4カ月にわたってスト

2019-09-13

ドイツ史上最長の部類に入る労働争議が進行中であり、ドイツ南西部の2つの鉄鋼工場で労働者130人が6月11日からストを実施している。

トリールとホラスのヘニッヒスドルフ・エレクトロシュタールベルケ(HES)工場でストが始まったきっかけは、5月に会社側が団体交渉の決裂を一方的に宣言し、IGメタルと協定を締結するつもりはないと述べたことだった。

HESはイタリア系鉄鋼グループのリーバの傘下で、ほかに2カ所の生産拠点があり、そこでは労働者が労働協約の対象となっている。リーバは2年前にトリールとホラスの施設を買収し、ドイツ子会社のHESに組み入れた。賃金は地域労働協約に定める水準より20~30%低いと報告されている。

労働者に地域の標準賃金を支払えば、コストが年間約100万ユーロ増えるだろう。ストによる経済的な損害は現在のところ約300万ユーロと推定されるが、経営側は態度を変えようとしていない。労働者は、ストの目的はもはや金銭ではないと考えている。リーバはドイツでほかにも鉄鋼子会社を所有しており、同社が組合つぶしの先例を作ろうとしているのではないかという懸念がある。

ストは地域社会、社会民主党、左翼党および緑の党から支持を集めている。トリールでデモが行われ、労働側は何度か代表団をベルリンに送って労働大臣と会談した。

このストは国際的な支持も得ている。9月11~12日にシュトゥットガルトで開かれたインダストリオール・グローバルユニオン機械エンジニアリング世界会議の代議員は、全会一致で連帯声明を可決し、次のように述べた。

「私たち19カ国から集まった90人の参加者は、スト中のリーバ労働者と連帯する」

ヴァルター・サンチェス・インダストリオール・グローバルユニオン書記長とリュック・トライアングル・インダストリオール・ヨーロッパ書記長はリーバ経営陣に合同書簡を送り、IGメタルとの団体交渉再開を要求した。

書簡の内容は以下のとおり。
「IGメタルはストを指令する以外に選択肢がありませんでした。このストは労働者の絶対的な支持を得ています。労働者はすでに13週間以上ストを実施していますが、状況に変化はありません」
「付言しておくべき重要な留意点は、IGメタルは討議を促進するために仲裁人の指導下で協議を行うことまで申し出ましたが、無駄に終わったことです」
「インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパはリーバ・シュタールに対し、交渉の場に戻って紛争の公正かつ公平な解決を達成するよう要求します」

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