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第107号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2020年6月30日)

組合員の安全衛生、雇用および収入を守るためにグローバルな連帯を強化

2020-06-18

パンデミックが続く中で、インダストリオール執行委員会はオンラインで世界中から労働組合代表を集め、公正な明るい未来を改めて要求した。

COVID-19パンデミックは第2次世界大戦以来最も深刻な経済危機を招き、人々に壊滅的な影響を与えている。イェルク・ホフマン会長は開会挨拶で、パンデミックに立ち向かって結束を保つと述べた

「この危機は労働組合活動に影響を与えており、私たちが闘って勝ち取った権利を縮小するために利用されている。インダストリオールの強さの基礎は、その組合員と、交渉やキャンペーンなどの行動だ。全世界33億人の労働者の大多数が自分たちの生存や今後のことを心配しており、私たちは団結しなければならない」

国際労働機関の予測では、今年7月までに3億人のフォーマル雇用が失われ、インフォーマル経済ではさらに多くの雇用がなくなるだろう。

今回のパンデミックで、グローバル・サプライチェーンが極めて脆弱であること、多国籍企業が特定の責任を負っていることが明らかになった。インダストリオール加盟組織は組合員への影響を報告した――英国の自動車メーカーは数千人を解雇している、世界の衣料産業で企業の怠慢が続いている、イタリアはほぼ完全に行き詰まった、インドは政府が労働者を犠牲にして労働法修正を強行しようとしているため大きな打撃を受けており、移民労働者は故郷に帰ろうとしているが食料も交通手段もない。

ヴァルター・サンチェス書記長は、COVID-19がインダストリオール関連部門に及ぼす影響について執行委員会に報告し、インダストリオールは労働者が保護されるよう確保するためにグローバル・ユニオン、全国組合ならびに部門レベル組合と協力していると述べた。

「加盟組織はCOVID-19の悪影響と闘い、組合員の安全衛生、雇用および収入を擁護している。そして同時に、組合は企業と協力しながら生産施設を切り替え、ベンチレーターや手指消毒剤など、治療の最前線で最も必要とされる製品を製造している」

さらに組合は、ハンガリー、ブラジル、カンボジア、インド、フィリピンのように、この危機に乗じて民主主義や人権、労働者の権利、労働組合を弾圧しようとしている政府に抵抗している

「カンボジアで組合員を擁護したために投獄された組合指導者、ソイ・ソロスの釈放を求めるキャンペーンに全員が参加し、国際連帯の有効性が証明された」

「インドでは今週、労働者の権利を擁護するために別のキャンペーンを開始した。公正で明るい未来に向けた団結と闘争が必要だ」

執行委員会は、COVID-19に関する政治声明と、繊維・衣料産業のブランドに関するキャンペーン決議を全会一致で採択した。

インダストリオール女性委員会は執行委員会の前日に会合を開き、報告の中でモニカ・ベローゾ共同議長が、組合のすべての面に女性を含めなければならないと強調した。

「女性は現在のパンデミックで最も厳しい状況に置かれていると同時に、組合で十分に代表されていない。組合は女性の権利のために、男女平等のために闘わなければならない。各国政府は、女性が嫌がらせに遭わずに働けるという十分な保証を提供していない。もっと多くの政府が、仕事の世界における暴力とハラスメントに関するILO第190号条約を緊急に批准する必要がある」

パンデミックとそのリスクに直面して、執行委員会はインダストリオールの第3回世界大会を2021年9月まで1年延期することを全会一致で決定した現在の任期(執行委員会、会計監査委員、会長、副会長および指導部)は、それに応じて延長される2つの大会準備作業部会(規約/財政/持続可能な組織機構とアクション・プラン)の任期も延長された

 

 

 

 

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