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第107号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2020年6月30日)

トルコの自動車労働者、連帯で大きな勝利を達成

2020-06-16

トルコ・メタルは、Bodo Bode Doğrusanと初の労働協約をめぐり交渉している。この段階に至るまで懸命な闘いを繰り広げてきた。ピケ、集会、行動、とりわけ国内・国際連帯の結果、この自動車部品会社を交渉のテーブルに着かせた。

プロフィール

2019年に、ブルサ市ケステルのBodo Bode Doğrusan生産施設の労働者は基本的な組合加入権を行使し、その大多数がトルコ・メタルの組合員になった。トルコ労働省は2019年11月6日に公式証明書を交付し、トルコ・メタルが交渉パートナーとなるに十分な過半数を確保していることを確認した。

だが、会社側は交渉に入るどころか、法的権利を行使して同労組に加入したことを理由に労働者を処罰した

脅迫や威嚇、解雇が続いた。Bodo Bode Doğrusanは組合員6人の雇用契約を打ち切り、2月9日にさらに75人の労働者が解雇された。

しかし、労働者は反撃して工場を出ることを拒否、外気温度が氷点下の中、10日間のピケを張った

要求は明白

  • 解雇された同僚の復職
  • 組合の即時承認
  • 同社が労働者に対して起こしたすべての訴訟の取り下げ
  • 労働協約交渉の即時開始

インダストリオール・グローバルユニオンはBodo Bode経営陣への書簡で、同社の行動は「トルコの労働法ならびに基本的な国際労働基準(国際労働機関の結社の自由および団結権の保護に関する第87号条約と団結権および団体交渉権に関する第98号条約など)の甚だしい違反」に当たると警告した。

Bodo Bodeは巨大自動車会社のMANとダイムラーに供給している自動車部品会社で、インダストリオールは両社とグローバル枠組み協定を締結している。両協定には、労働者の権利を尊重する社会的責任のあるパートナーからの部品調達が定められている。

インダストリオールはBodo Bodeから調達している大手企業の一部と接触し、介入して同社に国内労働法と中核的国際労働基準を遵守させるよう求めた

インダストリオールは、トルコの金属労働者をドイツの組合IGメタルと結びつけるうえでも援助した。IGメタルはMANとダイムラーに欧州従業員代表委員会がある。MAN欧州従業員代表委員会のメンバー3人がトルコを訪問し、Bodo Bode労働者と会談して連帯と支援を表明した。

2月18日、Bodo Bode Doğrusanで大集会が開かれた。この集会で、Pevrul Kavlakトルコ・メタル会長は次のように述べた。

 「トルコ・メタルは一貫して社会的対話を促進してきた。すべての組織化職場でその原則を実施しており、ここで実施する用意ができている。私は声を大にしてBodo Bodeに言う――合法的に行動して労働者を尊重するか、それとも、私たちがこれらの価値観を会社に教えるかだ」

2月19日に特別行動デーを実施し、Bodo Bodeと主要な顧客の両方にさらに圧力をかけた。組合員はBodo Bodeの前で抗議行動を実施し、イスタンブールのダイムラー本社前で連帯集会を開いた。

この圧力すべてが連帯行動と相まって、トルコの金属労働者の力強い勝利に貢献した。

2月21日、Bodo Bodeは国内・国際両レベルにおける労働者と顧客からの圧力に屈し、解雇された労働者全員の復職、すべての訴訟の取り下げ、組合の承認、団体交渉の開始に同意した

ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は言う。

「これは真のサクセスストーリーであり、大きな勝利だ! 最終的にこの勝利をもたらした組合員の勇気と決意に敬意を表する。これはグローバルな組合連帯とグローバル枠組み協定の強力な実施・執行の素晴らしい実例だ。同社が今後、交渉の場で文明的な紛争解決策を選ぶことを期待している」

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