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第153号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2022年12月26日)

インダストリオール・アジア太平洋委員会、奮闘する労働者を断固支持

2022-11-03

【JCM記事要約】

  • インダストリオール・グローバル執行委員会の開催に先立ち、10月28日にインダストリオール・アジア太平洋地域執行委員会が開催され、同地域加盟組織から役50名の組合委員が参加した。
  • 会合では、インフレやエネルギー危機などを踏まえ、ミャンマーやウクライナの状況を中心に労働者が大きな圧力にさらされている実態をめぐり議論。また、同地域でのインダストリオールの活動に関し女性・青年の参画拡大の進展が報告された他、ロシアとウクライナの紛争の即時解決が要求された。

 

2022年11月3日:インダストリオール・アジア太平洋執行委員会は、今月中に開催されるグローバル執行委員会に先立って、10月28日に会合を開いた。現在の賃金危機に加えて地域で民主主義と基本的権利に対する攻撃が拡大していることを考慮して、労働者の権利促進に向けた労働組合の行動が重要な論点となった。
                                                      

この会合には地域のインダストリオール加盟組織から約50人の組合員が参加し、アジア太平洋の髙倉明副会長がプリハナニ・ボエナディ共同議長とともに司会を務めた。

「非常に大変な時期だ。世界中の労働者階級がウクライナの戦争の影響を受けている。アジア太平洋地域では、特にミャンマーとスリランカの状況が悪い。インダストリオールは、労働者の権利に対する攻撃の激化に直面して強硬に闘っている域内の加盟組織と連帯している」とアトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は述べた。

参加者は、急激なインフレ、エネルギー危機、食料不足、民主主義に対する攻撃、気候変動を踏まえて、特にミャンマー、ウクライナ、スリランカの労働者の不安定な状況を中心に、労働者が非常に大きな圧力にさらされている実態をめぐって討議した。

「経済危機、気候変動、民主化弾圧によって、世界中で不平等が拡大している。この地域では労働組合権に対する攻撃が激化し、軍事政権下のミャンマーでは活動家が迫害されている。労働者の権利を守るためにインダストリオールとして統一行動を取り続けることが重要だ」と髙倉明副会長は述べた。

スリランカの加盟組織が、食料価格上昇率が94%に達した一方で、労働者の賃金は低迷していると語った。労働者は、今では経済危機に見舞われる前の3倍になった光熱費の支払いに苦労している。労働組合は何度か政府に嘆願書を送り、全国最低賃金を引き上げ、労働者に救済手当を支給するよう要求したが、政府は組合に関与したがっていない。

軍事政権下ではデュー・ディリジェンスを実施できないので、インダストリオールは世界的ブランドにミャンマーでの事業中止を促している。

ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長が、昨年9月に大会で採択されたアクション・プランに従ってインダストリオールが全世界で実施している行動に焦点を当てた。

この地域でインダストリオールが実施した活動に関して、労働組合活動への女性・青年の参画拡大の進展が報告された。

執行委員会は、地球規模の影響を及ぼしているロシアとウクライナの紛争の即時解決を要求した。

                    

 

 

 

 

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