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第159号インダストリオール・ウエブサイトニュース(2023年9月22日)

グローバル・ユニオン、政府・使用者にベラルーシにおける人権・労働組合権侵害の停止への協力を要請

2023-05-30

2023年5月30日:労働組合主義は犯罪ではない! 労働組合主義は過激主義ではない!


ベラルーシでは2022年、過去数十年に及ぶ自由労働組合の弾圧がピークに達し、ベラルーシ民主労働組合会議(BKDP)と加盟組織が解散に追い込まれ、BKDPのヤラシュク会長とアンツセビッチ副会長を含む40人以上の労働組合指導者・活動家が逮捕・拘留されるに至った。

自由労働組合主義に対する弾圧が拡大し、ベラルーシ政権が2004年ILO調査委員会の調査結果の実施を頑ななまでに拒否していることを考慮して、今度の国際労働総会(ILO総会)では、ILO憲章第33条に基づいて行動を起こし、同国政府に圧力をかけて労働組合指導者・活動家の釈放、組合の回復、調査委員会勧告の実施に本気で取り組む意思の表明を求めなければならない。

理事会が勧告した措置は決議案(事務局文書付録VI)で概説されている。私たちは世界中の労働組合に対し、自国の政府・使用者団体に圧力をかけ、ILO機関、加盟国および国際組織(国連を含む)を巻き込んだ包括的措置を支持して、ILO総会で労働者代表側への投票を求めるよう促す。

ILO機関は20年以上にわたって、労働組合の活動と選挙に対する政府の干渉、組合の強制的解散、労働組合指導者の拘留、解雇およびブラックリスト掲載を非難してきた。2004年ILO調査委員会は、ベラルーシの労働組合運動は政府当局から著しい干渉を受けていると結論づけ、ベラルーシ政府に勧告を出した。

だが、ベラルーシ政府は独立労働組合運動の組織的抑圧を続けた。ベラルーシ当局は独立組合を「過激派」、「テロリスト」と呼び、名誉毀損キャンペーンを展開、「BKDPおよび加盟組織とどんな形であれ関係している者は迫害されるおそれがある」という明白かつ明示的なメッセージを送った。多くの指導者と活動家が出国を余儀なくされた。

グローバル・ユニオンは、労働者代表、使用者および政府に対し、ベラルーシ政府に少なくとも調査委員会勧告を遵守させ、同国における甚だしい人権・労働組合権侵害に終止符を打つために、総会による決議の採択を支持するよう要請する。

労働組合主義は過激主義ではない! 労働組合主義は犯罪ではない! ベラルーシの労働組合員に自由を!

これは下記団体が署名したグローバル・ユニオン共同声明である。

  • 国際労働組合総連合
  • 国際運輸労連
  • UNIグローバルユニオン
  • 国際公務労連
  • インダストリオール・グローバルユニオン
  • 国際食品関連産業労働組合連合会
  • 国際ジャーナリスト連盟
  • 教育インターナショナル
  • 国際建設林業労働組合連盟
  • OECD労働組合諮問委員会

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