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第159号インダストリオール・ウエブサイトニュース(2023年9月22日)

南アジアで強力かつ包括的な組合を構築

2023-04-29

2023年4月29日:4月27-29日、ネパール、バングラデシュ、パキスタン、スリランカ、インドから参加者が集まり、ごく実際的な観点から、組合を強化して女性・若年労働者をより広く包摂する方法を計画した。


南アジア地域は労働組合として、女性と若者の低調な組合加入・参画から、契約労働の急増、契約労働者を組織化するためのアクセスの不足まで、よく似た課題に直面している。

この地域のインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織は、自分たちの課題が厳しいものであり、組合員基盤を強化して潜在的組合員にアクセスするために、それらに取り組む必要があることをはっきり理解していた。

アンキタ・バルア、インドINSSM&EEF

「不安定労働者を組織化しなければならない。困難ではあるが、組織化しなければならない。どんなプロジェクトを考案するにせよ、契約労働者の保護に集中しなければならない。不安定雇用は地域全体で起こっており、一般的な傾向だ。資本家は労働者が低コストの契約労働者になることを望んでおり、労働者が不満を述べると簡単に解雇する」

シャヒドゥラ・バダル、バングラデシュBMCGTWF

「私たちはバングラデシュで、労働法を改革してインフォーマル労働者を労働法の対象とするために闘っている」

ギータ・バンダラ、ネパールWHIN

「ネパールでは、私たちが前進を遂げるには、レイオフと削減に関する労働法2074第145条を廃止する必要がある。ほとんどの企業は財務上の損失を主張するだけで労働者を解雇することができる」

ハキブ・フセイン、パキスタンNTUF

「パキスタンでは、黄色労働組合のせいで私たちの仕事は困難だ。部門別組合の設立・強化に力を入れるよう努力している」

最も影響を受けているのは女性と若者なので、この議論では契約労働者の問題に焦点を絞った。

ジェンダーに基づく暴力も、参加者が詳細に議論した重要な主題である。能力強化、強い意識の構築、貴重な資料(仕事の世界における暴力とハラスメントに関するILO第190号条約ツールキットなど)の利用に焦点を当てることが強調された。

若い参加者が集まり、対象範囲を広げて組合の持続可能性を高めるための戦略について議論した。焦点は、ソーシャルメディアツールを用いて幅広い層に接触し、成長と認識を達成することに当てられた。

アプールヴァ・カイワール・インダストリオール地域事務所所長が次のように述べた。

「女性と青年の参画拡大に取り組むようにすることは、私たちの共同作業だ。私たちが求めているのは変革を起こす組合だ!」

この地域、特にインド、パキスタン、ネパールで過去4〜5年にプロジェクトが次のような成果を上げたという重要な事実を指摘し、この計画立案作業がこれまでの業績を基礎としつつ、それをさらに一歩進めるようにした。

  • 3万5000人以上の労働者を組織化
  • 85本の労働協約を締結
  • 2230人の不安定労働者を常用雇用化
  • 女性参加率が27%から32%に上昇
  • 青年指導者がより積極的に組合活動に関与

    サンジャイ・バダブカール

     

    「私たちは組合指導者を代表して、多忙であっても、女性のエンパワーメントに貢献するためにこれらのプログラムに出席することができる。これはこのような若い才能を目にする好機だった。このプロジェクトが実施されれば、今後5年間に非常に多くの機会がある。組合が力をつければ、インダストリオールも強くなる」とサンジャイ・バダブカール・インダストリオール・アジア太平洋執行委員が述べた。

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