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第173号インダストリオール・ウェブサイトニュース

フォルクスワーゲンのチャタヌーガ工場で組合が歴史的勝利

2024-04-22

2024年4月22日:米国南部で組合が大勝利を収め、テネシー州チャタヌーガのフォルクスワーゲン工場の労働者が、全米自動車労組(UAW)加入を圧倒的多数で票決した。この工場は全世界で最後に残った組合のないVW事業だったため、この勝利は大きな金字塔である。


ショーン・フェインUAW会長は、チャタヌーガ工場の労働者に対する熱意と支持を表明した。フェインは投票日に労働者と会談し、この勝利は全国の労働者に広範囲にわたる影響を与えると強調した。

「今日はフォルクスワーゲン労働者と会談して楽しい時を過ごした。彼らは職場の公正を獲得する勝利に向かって進んでいる! アメリカの労働者は取り残されることにうんざりしており、組合は職場内外での尊厳に至る道だ!立ち上がれ、UAW VW!」とフェインは述べた。

そして、2014年以降2回の投票失敗を経て、フォルクスワーゲン労働者は歴史的な偉業を成し遂げ、73%でUAWに賛成票を投じた。

「労働者5000万人のインダストリオール・ファミリー全体から、チャタヌーガのフォルクスワーゲンのUAW労働者を祝福する。皆さんは今日、南部諸州で極めて少ない組合のある自動車工場の1つになることによって歴史を作った。待ちに待った皆さんのファミリー参加を心から歓迎する。今日の圧勝で、皆さんは世界中の数百万人に希望と刺激を与えた」とアトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は述べた。

ジョー・バイデン米大統領は、フォルクスワーゲン・チャタヌーガ労働者の勇気と決意を公式に称賛した。大統領は声明の中で、団結権は基本的なアメリカの価値であり、労働者と使用者の力を均衡させるうえで、したがって公正な経済を育成するうえで極めて重要だと強調した。

「すべての国のすべての労働者が、組合加入を自由かつ公正に選択できなければならない」

この組合の勝利は、長年にわたって必要な中立性を示さなかった経営陣との複雑で長い闘いの末に達成された。数千人を雇用するチャタヌーガ工場は、労働者の権利を求める厳しい闘いの中心となっており、一連の闘争と南部における組織化の可能性に全米の注目が集まっている。

アラバマ州UAWのメルセデス労働者

アラバマ州の労働者自身も5月の組合選挙に備え、VWでの投票に至るまでの間に、アラバマを含む近隣諸州の知事たちが公式声明で、組合は地域の雇用創出と経済成長を危険にさらす恐れがあるという根拠のない主張により、強い反発を表明した。

しかし、UAWとその組合員の粘り強い努力は、地域全体で労働組合主義を再構築する見込みがある。チャタヌーガでの成功は幅広い効果をもたらし、自動車産業全体のみならず他の産業でも、労働政策や労働慣行に影響を与える可能性がある。これは職場で公正な扱いと平等を確保するにあたって、組合の重要性に対する認識が高まっていることを強調している。

このキャンペーンでは国際連帯が重要な部分を占め、インダストリオール加盟組織IGメタルとVWグローバル・グループ従業員代表委員会が大きな役割を果たした。両者は労働組合化プロセスを注意深く監視し、VW経営陣による反組合的行動があれば速やかに介入した。この警戒と迅速な行動は、労働者が組合結成投票を行うための公正な環境の確保に役立った。

「このチームワークは、強力なグローバルな連帯が労働権の促進にいかに不可欠であるか、国際的な同盟者はどうすれば現地の取り組みが企業の挑戦に抵抗するのを支援できるかを示している。この勝利はVWの労働者の勝利であるのみならず、全国の労働者数百万人の希望であり、特に来月、組合加入に関する発言権を得るアラバマのメルセデス工場の同志にとって、持続と連帯が労働者の権利と職場の公正を大きく改善する下地を作り得ることを証明している」とゲオルク・ロイテルト・インダストリオール自動車担当部長は言う。

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