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第193号インダストリオール・ウェブサイトニュース

カナダの連邦スト破り禁止法は労働者の権利にとって歴史的勝利

2025-06-24

インダストリオール加盟組織のユニフォーと全米鉄鋼労組(USW)は、使用者が合法的なストライキやロックアウトの間に代替労働者を利用することを禁止する連邦スト破り禁止法の発効を祝っている。この法律は通信、輸送、銀行業といった連邦規制部門に適用され、労働者の権利にとって、数十年に及ぶ運動の末に獲得された大きな勝利を示している。同法は、組合とその同盟者が先導した長年にわたる協調的な組織化やロビー活動、政治的行為を通して達成された。


何年にも及ぶ根気強い組織化や政治的圧力の結果、連邦規制部門の労働者は現在、使用者が合法的なストライキやロックアウトの間に代替労働者を雇うことを禁止する法律によって保護されている。新しい法律は、連邦政府による保護とケベック州およびブリティッシュコロンビア州ですでに実施されている保護を整合させ、違反に対して1日最大10万カナダ・ドル(7万2521米ドル)の厳しい罰金を科している。

ラナ・ペイン・ユニフォー全国会長は、この法律を「苦闘の末に勝ち取った歴史的勝利」と呼んだ。

「ユニフォーと協力労働団体は、結集・団結して変化を要求した。そして今、集団行動の力で真の持続的な進展を達成できることが分かった。使用者が代替労働者との交渉を弱体化させることを許してはならない」

新しい保護により、鉄道輸送、通信、銀行業のような産業の労働者は、突然仕事が外注されることを恐れずにストを行えるようになった。これは交渉力の極めて重要な変化を示している。

マーティー・ウォーレンUSW全国ディレクターが、新しい保護の重要性を強調した。

「これはカナダの労働権の大きな転機だ。鉄鋼労働者は何十年も、代替労働を非合法化して交渉の場で公正を復活させるために闘ってきた。この法律により、連邦政府によって規制されている労働者は、ようやくしかるべき保護を受けるようになった。これはピケラインで公正と尊重を確保するための重要な一歩だ」

両組合は、草の根支援を構築したり、議員に対してロビー活動をしたり、この問題を国家的優先課題として維持したりするうえで、極めて重要な役割を果たした。この法律は議会で全会一致の支持を受け、必要不可欠なサービスに関連する例外については、使用者が一方的に押し付けるのではなく、交渉を通じて解決しなければならないと定めている。

ユニフォーとUSWは勝利を祝いながらも、引き続き警戒するよう勧めた。使用者側は、すでに法律の抜け穴を利用できないかどうか調べている。ペインは警告する。

「スト権を擁護し、これまでの成果を守り、あらゆる管轄区域でこれらの保護をすべての労働者に広げるために、警戒を怠らないようにしなければならない」

この法律は一歩前進ではあるが、完全に効果を発揮するかどうかは、強力に実施し、その効果を弱める恐れのある残りの不足を埋められるか否かにかかっている、とUSWは述べた。

ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長が、この成果を称賛した。

「カナダにおける今回の勝利は、労働者が団結と決意によって何を達成できるかを示す絶好の実例だ。私たちは、この勝利に関してカナダの加盟組織と組合運動全体を称賛し、これらの保護をすべての労働者に広げるための闘いにおいて彼らを支持する」

【原文記事URL】
Canada’s federal anti-scab law marks historic victory for workers’ rights | IndustriALL

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