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第194号インダストリオール・ウェブサイトニュース

省エネグローバル会議でエネルギー転換における労働を促進

2025-06-18

インダストリオール・グローバルユニオンは6月12-13日、国際エネルギー機関(IEA)が企画した第10回省エネグローバル会議と、同会議中にブリュッセルで開催されたクリーンエネルギー労働協議会に参加した。


会議の開会式で発言者たちは、気候危機への取り組み、エネルギー貧困の削減、エネルギー安全保障の強化、産業競争力の向上のために、エネルギー効率を政策の中心に据えることの緊急性を強調した。

エネルギー効率は他のどのエネルギー源よりも先に検討すべき「最初の燃料」であり、大きな経済的利益をもたらす要素だと強調された。効率に1ユーロ投資するたびに、家庭にとって最大12ユーロの節約になる。ウクライナの戦争に起因するエネルギー危機が、省エネルギー措置も利用して、化石燃料(特にロシア産ガス)への依存度を下げる必要性を加速していることも示された。

リュック・トライアングルITUC書記長とジンギスワ・ロシ南アフリカ労働組合会議(COSATU)議長が共同議長を務めたクリーンエネルギー労働協議会では、エネルギー転換が公正かつ包括的で人間中心のプロセスになるようにすることに重点を置いた。リュック・トライアングルは、良質な雇用と労働権、社会的保護を保証する移行枠組みの必要性を強調し、真の労働組合参加と公正に基づくアプローチがなければ、このプロセスは労働者から必要な支援を得ないと力説した。

アトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は介入で次のように述べた。

「この部屋には、労働組合活動を理由に迫害されている人たちがいる。つまり、彼らは移行に関して起ころうとしていることを決定する場に近づくことさえないだろう。各国が、その国の人々を守る仕事をしていることを理由に労働組合員を迫害しようと決めているとしたら、労働者はどうやって協議に参加すればよいのか。この会議では同時にしなければならないことがたくさんあり、失敗している時間はない」

会合では2つの主要な文書が発表され、ブラジルでのG20およびCOP30プロセスを視野に入れて、公正な移行の原則を国家・国際レベルの行動に移すための具体的な勧告を提供した。

インダストリオールは、グローバルなエネルギー転換が社会的公正と労働者の権利尊重への確固たるコミットメントに基づいて構築されるようにするために、これらのフォーラムで活動している。

【原文記事URL】
Unions promote labour in energy transition at Global Energy Efficiency Conference | IndustriALL

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