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第194号インダストリオール・ウェブサイトニュース

アランの労働者と業界、全世界の支持者が香港条約のために団結

2025-07-03

2025年6月26日、労働者と政府、業界、グローバル組織が団結を示して集まり、船舶の安全かつ環境上適正な再生利用のための香港国際条約(香港条約)の歴史的な発効を記念した。この画期的な出来事を祝うために、6月29日にインドのアラン(世界最大の船舶リサイクル施設の拠点)で、アラン・ソシヤ船舶再利用一般労組(ASSRGWA)の主導による政労使会合と労働者の集会が開催され、条約の公正かつ効果的な実施への共通のコミットメントを再確認した。


インダストリオールは、国際労働機関(ILO)、インド海運総局長、グジャラート海事委員会(GMB)、船舶リサイクル産業協会(SRIA)といった主要利害関係者とともに参加した。

宮本三知子ILOインド事務所所長の司会によるブレーンストーミング会合では、社会的対話と中核的ILO条約の重要性が強調された。同所長は、香港条約は安全性と労働基準を向上させ、船舶リサイクルにおいてディーセント・ワークを確保する機会を与えると力説した。

シャム・ジャガナサン・インド海運総局局長が条約を歓迎し、この条約はインドが持続可能な船舶リサイクルの分野で国際指導力を強化するチャンスだと述べた。同局長は労働者中心の包括的アプローチの必要性を強調し、この産業への女性の参画拡大を強く促した。

アジス・クマール・スクマラン海運総局局長補佐が技術面・運用面について意見を述べ、インドの条約遵守ロードマップを説明した。タラウィヤGMBチーフエンジニアが、同委員会として香港条約の基準を満たすために構想段階で実際的な支援を提供する用意があることを確認した。

ハレシュ・パーマーSRIA書記が条約を歓迎しながらも、過度の規制にくぎを刺し、労働者と事業実現性の両方を守るバランスの取れた方針を支持した。

パラビ・マンシンILOインド国別コーディネーターも、プロセス全体にわたって労働者の意見やニーズを優先させる組織的な変化を要求した。

ビジャーダール・ラネーASSRGWA書記長が、包括的なアプローチの採用により、労働者が単に受益者としてだけでなく、船舶リサイクルの未来を形作るうえでの対等なパートナーとしても尊重されるようにすることを要求した。

松﨑寛インダストリオール書記次長が発言し、香港条約遵守への移行は公正かつ公平でなければならないことを再確認した。

「労働者を改革の中心に据え、彼らの権利と生活と代表を強調しなければならない」

ウォルトン・パントランド・インダストリオール造船・船舶解撤担当部長が、香港条約は、より多くの適正な熟練雇用に基づき、アランをより安全でクリーンな場所にしなければならないと力説。解撤場レベルの強力な安全委員会、労働協約、下流の労働者の保護が重要だと強調した。

1日の終わりに力強い労働者の集会が開かれ、大勢の女性を含む350人以上の労働者が参加、より安全で公正な船舶リサイクルのために連帯して立ち上がった。

最後に、アランを社会的責任のある安全で環境上適正な船舶リサイクルの世界的モデルにするために、引き続き一丸となって取り組むことを共同で力強く誓約した。

【原文記事URL】
Alang workers, industry and global allies unite for Hong Kong Convention | IndustriALL

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