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第158号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2023年7月5日)

ナイジェリアで造船所労働者の復職を要求

2023-03-15

【JCM記事要約】

  • 海上石油・ガス設備等を製造するニジェールドック・ナイジェリア社は、昨年組合との対話なしに労働者21人を雇い止めしており、これに対し自動車・艇庫・輸送機器・関連上級スタッフ組合(AUTOBATE)は連邦労働雇用省に異議を申し立て、同省が経営側に協約を改善するよう求めていた。しかしながら2月、同社は人員余剰を理由にさらに10人を解雇すると発表した。
  • インダストリオール・サハラ以南アフリカ地域事務所のポール所長は、同社による労働者への権利侵害を非難し、不安定な労働条件と不当労働行為を促進するのではなく、雇用保障をもたらすべきだ、と主張した。

 

2023年3月15日:ニジェールドック・ナイジェリアは、労働者21人への解雇通知の送達に続いて、2月23日、人員余剰を理由に10人を解雇すると発表した。組合は、一連の解雇は不当労働行為であるとして反対しており、労働者の復職を要求している。
                                                      

ニジェールドックはナイジェリア輸出加工区庁の監督下にある。同社はラゴスで海港を運営しており、保守用の造船所を所有し、海上石油・ガス設備製造などエネルギー・物流部門向けに製造活動を行っている。常用労働者149人を雇用し、第三者のコンサルティング会社であるプライム・サービシズを通して161人の有期雇用労働者を雇っている。

造船・修繕労働者を代表している自動車・艇庫・輸送機器・関連上級スタッフ組合(AUTOBATE)によると、一連の余剰人員解雇は不当かつ不法とみなされるだけでなく、国内外の労働基準にも違反している。ニジェールドックは正式な手続きを踏まない余剰人員解雇によって労働者から公正な報酬・給付を奪っている、とインダストリオール・グローバルユニオン傘下のAUTOBATEは言う。

例えば2022年8月、ニジェールドックが組合との対話抜きで21人の労働者を雇い止めにしたあと、AUTOBATEは連邦労働雇用省を通じて解雇に異議を申し立てた。同省は解雇手続きが不法だったという点で組合に同意し、経営側は労働者との協約改善を余儀なくされた。

ナイジェリア労働法(2004年)第20節によると、「使用者は、関連労働組合または労働者代表に、予想される余剰人員解雇の理由および範囲を通知するものとする」。

ライ・ブラウンAUTOBATE書記長は言う。

「私たちは、違法解雇の文化、臨時雇用化、労働者の権利侵害はすべて、かつて有名だったナイジェリア最大の船会社の民営化の欠点を示す証拠だと力強く主張する。私たちはニジェールドックの現経営陣を信頼していない。同様に、解雇された労働者の即時復職を要求し、ナイジェリア労働会議の指導部が本件に関して迅速に介入したことを称賛する。ニジェールドックで労働者の利益を守るために最後まで闘う」

インダストリオール・サハラ以南アフリカ地域事務所のポール・フランス・ヌデソミン所長は言う。

「ニジェールドックは労働者の権利侵害をやめ、余剰人員解雇に関する法規定に従わなければならない。この船会社は、不安定な労働条件と不当労働行為を促進するのではなく、雇用保障をもたらさなければならない」

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