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第159号インダストリオール・ウエブサイトニュース(2023年9月22日)

共闘によってアジア太平洋でより強力な組合を構築

2023-06-07

2023年6月7日:インダストリオール・グローバルユニオン・アジア太平洋執行委員会は、地域の加盟組織に対し、集団的努力によってより強力な組合を構築するよう勧めた。


5月23日のオンラインミーティングで、髙倉明インダストリオール・アジア太平洋執行委員会共同議長は、組合つぶし、団体交渉権の侵害、退行的な労働法改革、労働組合員の起訴に対して、組合は毅然たる態度を取らなければならないと強調した。

「労働組合は奮闘している他の組合との連帯を示さなければならない。私たちは、ミャンマーとウクライナにおける民主主義のための闘い、インドネシアのオムニバス法とスリランカの経済危機との闘いを引き続き支援していく」

ミャンマー労働組合総連合(CTUM)のマウン・マウン会長が執行委員会に出席し、組合に対する弾圧が続いていると述べた。マウン・マウンは軍事政権によって非市民と宣言され、パスポートを無効にされ、逮捕状が出ている。軍による爆撃にもかかわらず、まだ全国でストとデモが続いている。

マウン・マウン会長は、国際連帯が効果を上げており、国連やILOのような国際フォーラムで軍に圧力をかけていると語った。アジア太平洋の労働組合員は自国政府に、軍事政権の支持母体は脆弱であり、各国政府が政権への支援を拒否すれば、ミャンマーの国民と労働者は勝利を収めることを伝えるべきである。CTUMは、独裁との闘いにおいてウクライナと協調すると誓っている。

執行委員はスリランカの経済危機について議論した。インフレ率が97%に達し、使用者は労働者に週4日、1日12時間の労働を求め、女性に夜間労働を求めている。インダストリオール加盟組織は全国労働諮問評議会から締め出されている。

インドにおける2つの明るい進展が労働組合員に意欲を起こさせている。何度かの全国的ストの結果、労働大臣が退行的な労働法改革について労働組合の意見を聞くようになった。インド全国鉱山労連の報告では、採掘現場での共闘によって大幅な賃上げを達成した。先ごろ、組合と使用者が和解による解決に至った。

「世界は緊迫した状況にあり、労働者の権利が攻撃を受けている。労働組合は、手を結んで民主的統治を取り戻し、退行的な労働法改革と労働条件の悪化(工場の労働時間延長や採掘現場の危険な慣行など)を食い止めなければならない」とケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は述べた。

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