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第159号インダストリオール・ウエブサイトニュース(2023年9月22日)

アルセロール・ミッタル・リベリアで労働者が賃上げ求めてスト

2023-05-17

2023年5月17日:アルセロール・ミッタル・リベリア(AML)とインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織のリベリア統一労組(UWUL)との賃金交渉が行き詰まった結果、イェケパ鉱山とグランドバッサ郡ブキャナンで1,300人を超える労働者が5月10日、賃上げと給料格差をめぐってストを決行した。


交渉の行き詰まりを受けて、組合は国家労働裁判所に訴え、賃上げ5%の裁定を受けた。経営側は判決に従うことを拒否し、労働者は要求を迫るためにストを決行した。裁判所は両当事者に、労働協約について交渉するよう勧めた。

UWULは、残念なことに、同じ経験と技能を有する2人の労働者が同じ日に雇われたにもかかわらず、賃金が異なることが分かったと述べた。同労組は、これは組合が会社側に実施を求めている同一価値労働同一賃金の原則に反すると述べている。経営側は労働協約に違反して、友人や親類の雇用によって縁故採用を実践している、とUWULは言う。

「私たちは裁判所に行く前に、労働省に相談して膠着状態に関する調停を求めた。労働裁判所は私たちに有利な判決を下したが、経営側は態度を変えようとしない。だから、私たちはまだスト中であり、経営側が交渉のテーブルに着くまで集団的な順法闘争を続ける」とストを調整しているデイブ・セネーUWUL書記長は言う。

「アルセロール・ミッタルに対し、介入してアルセロール・ミッタル・リベリア経営陣に、ここ1週間途絶えているUWULとの接触を再開し、誠意を持って組合との対話を再構築し、労働者の公正な要求を受け入れ、労働協約を完全に実施する意思を示すよう呼びかけることを求める」とアトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は言う。

UWULは、アルセロール・ミッタル南アフリカが南アフリカ全国金属労組(NUMSA)と3カ年労働協約を結んだときのように、このストが労働者に受け入れられる提示によって解決されることを望んでいる。この協約で、労働者は3年間で6.5%の定期昇給、手当の増額、その他の給付を獲得。一方で、5月8日に締結されたこの南アフリカの賃金協約は、交渉が行き詰まり、NUMSAがアルセロール・ミッタルで「とてつもないスト」に備えていると発表したあとに妥結に至った。

AMLはイェケパとボングの鉄鉱石鉱山で3,000人の労働者を雇用しており、処理工場の建設によって採掘作業を拡大している。同社は鉄道や港湾ターミナルも運営し、リベリア最大の外国人投資家であり、過去15年間に17億米ドル以上を事業に投じている。

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