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第159号インダストリオール・ウエブサイトニュース(2023年9月22日)

インダストリオール・グローバルユニオンとUNIグローバルユニオン、バングラデシュの労組指導者殺害で正義を要求

2023-06-28

2023年6月28日:インダストリオール・グローバルユニオンとUNIグローバルユニオンは、6月25日にバングラデシュのガジプールで労働組合指導者シャヒドゥル・イスラム・シャヒードが殺害されたことを最も強い言葉で非難した。


シャヒドゥル・イスラム・シャヒードは、インダストリオールに加盟するバングラデシュ衣料・製造労働者連盟(BGIWF)のガジプール支部長であった。

シャヒドゥル・イスラム・シャヒードは、日曜日の夜にガジプール地域で殺害された。同僚によると、犯人の地元民たちは、シャヒードがプリンス・ジャカード・セーター・リミテッド社の労働者への賃金支払いに賛成の発言をしたことを理由に彼を襲撃した。この襲撃で、さらに3人の労働組合幹部が負傷。その3人はMd・モスタファ・カマル、アーメド・シャリフ、アッカス・アリである。

地元の関係筋によると、プリンス・ジャカード・セーター・リミテッドの労働者は2カ月分の未払給料とイードボーナスを受給できていないため、ここ数日、不満を募らせている。シャヒドゥル・イスラム・シャヒードは労働者を代表して、この問題をめぐり同社のオーナーと協議した。労働者は日曜日に未払いの給与とボーナスを支給されることになっていた。しかし労働者は日曜日に一日中待たされたが、何も支払われなかった。

シャヒドゥル・イスラム・シャヒードと他の3人は午後7時ごろに工場を出て、メインゲートの前に立っていた。突然、10〜12人の犯人が彼らに襲いかかった。地元の人たちが彼らを救助し、ガジプールの病院に運んだが、当番医師はシャヒドゥル・イスラム・シャヒードの死を宣告した。負傷した3人の組合指導者も同じ病院で治療を受けた。

私たちは、ガジプール県庁舎前で人間の鎖と抗議行動を組織しているインダストリオール・バングラデシュ協議会と力を合わせ、この殺害と労働組合指導者に対する攻撃について正義を要求した。この凶悪な襲撃の責任者に法律の及ぶ限り責任を負わせ、起訴すべきである。

バングラデシュでは結社の自由への侵害が続いている。政府は、労働組合と組合代表が脅迫や暴力を受けずに、選ばれた労働者代表としての役割を果たせるようにしなければならない。

残念ながら、この殺害でバングラデシュの組織労働者の状況を改めて痛感させられる。人々が憲法で保障されている団結権を行使したために殺害されているとき、政府・使用者は最も無力で最も危険な状態にある。この犯罪を捜査し、犯人を裁判にかけて罰を受けさせることは、バングラデシュ政府の責任である。

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