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第159号インダストリオール・ウエブサイトニュース(2023年9月22日)

日本の金属労働者、記録的な賃上げを達成

2023-04-19

2023年4月19日:金属部門の賃金交渉が終わり、日本の金属労組は2020年以降で最高額となる月平均8,407円(63米ドル)の追加賃上げを達成した。


日本では毎年、春に労使間で賃金交渉が行われる。全日本金属産業労働組合協議会(JCM)は、3,000を超える加盟組合の金属労働者200万人を代表して、年次産業別団体交渉の統一賃上げ要求の基準を設定した。

今年、金属部門の大企業は非常に迅速に賃金交渉に関する決定を発表し、インフレ率の上昇と金属産業の労働者不足を考慮して、多くの企業が組合の要求への満額回答に同意した。

金子晃浩JCM議長は次のように述べた。

「春闘で大きな相乗効果を達成することができた。組合は要求を満たす回答を速やかに引き出した。これは組合員の日常生活における安定と保障に貢献するだけでなく、金属産業の職場と競争力をも高める」

金子晃浩JCM議長

日本の賃金は長年、デフレが原因で停滞していた。しかし、10年ぶりに追加賃上げが達成された2014年以降、2015年に2,801円(21米ドル)に達し、今年の増額は2020年以降で最も大きい。

JCMは今年の春闘で、賃上げ以外に次の成果を強調している。

  • 年間平均5.4カ月分のボーナス
  • 2014年以降最大となる月平均7,359円(55米ドル)の賃上げによる企業内最低賃金協定

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