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第159号インダストリオール・ウエブサイトニュース(2023年9月22日)

インダストリオール女性委員会、中間政策会議に向けてジェンダー視点を育成

2023-06-19

2023年6月19日:インダストリオールのグローバル女性委員会で、不平等の拡大へのジェンダーに対応したアプローチ、多国籍企業における戦略、強力な組合の構築、公正な移行、そしてフェミニズムはどのように労働組合を変革できるかという主題が取り上げられた。


6月18日に南アフリカ共和国ケープタウンで開かれた女性委員会に、世界中から100人を超える女性が参加した。この会合は、インダストリオールの中間政策会議に至る丸1週間の一連の会合の口火を切った。

「私たちには、ここで果たすべき重要な任務がある。私たちはジェンダー平等を求めて闘っており、支持してくれる強力な同志がいることを誇りに思う。前進したければ知識を増やす必要があり、ここでそれに取り組んでいる」とハシュメヤ・アルサーダウィ・インダストリオール副会長が述べた。

クリスティン・オリビエ書記次長が次のように述べた。

「フェミニズムは違う観点から見られており、男性を屈服させたがっている女性とみなされているが、この説を変えなければならない。私たちがここにいるのは、男性を屈服させるためではなく、どうやって女性を強力な組合の構築に参加させるか、どうやってすべての部門と企業で女性のニーズに注意が払われるようにするかを判断するためであり、女性が公正な移行プロセスに含まれるようにするためだ」

フェミニズムはどのように労働組合を変えることができるかに関するセッションでは、ローズ・オマモ・インダストリオール副会長が司会を務めた。

「フェミニズムと言えば、私たち女性が男性の後を引き継ぎたがっていると思われているが、そうではない。フェミニズムは、支配や不平等と闘うことを意味する言葉だ」とローズ・オマモは述べた。

この会合で女性たちはフェミニズムに関する経験を共有した。共通点は労働組合と指導的地位における女性の存在感の薄さであり、ジェンダー平等は継続的な闘いだということだった。多くの女性が、指導力がないとみなされることが多いという経験を共有した。フェミニスト組織を達成するために、全員が一丸となって取り組まなければならない。

ガーナのジェンダー・労働専門家アクカ・O・ブリトウム教授が、フェミニズムはどのように労働組合を変えることができるかについてプレゼンテーションを行った。

「フェミニズムは労働組合で民主主義の構築に役立つ可能性がある。つまり、組合の正当性・妥当性を確保する。家父長制と有害な男らしさを解体するために、男性が中心となって議論に参加する必要がある」

スペインELAのイラティ・バニュエロスが、所属組合がフェミニスト組合になるために取り組んでいる経験を共有した。

「私の組合で活動している女性たちは、フェミニスト組織で活動することを望んでいた。私たちは2017年に参加方式の診断活動を主導し、当組合が社会に存在する女性差別を再生産していることに気づいた。もちろん、男性からの抵抗があり、これは長く困難ではあるが、興味深いプロセスだ。活動方法を変える必要のあることが分かった。女性の勧誘と団体交渉を改善する必要がある」とイラティ・バニュエロスは述べた。

アルメル・セビー・ジェンダー/ホワイトカラー労働者担当部長が次のように述べた。

「中間会議にジェンダー視点を加えるようにする必要がある。労働組合は、仕事の世界における不平等の拡大と継続的な転換が男女に及ぼす異なる影響を把握するためにデータを収集し、ジェンダーに配慮した戦略を策定する必要がある。インフォーマル経済の女性に社会的保護を広げる必要がある。人権デュー・ディリジェンスへのジェンダー・トランスフォーマティブ・アプローチを促進して差別的な社会規範を変革し、企業に説明責任を負わせるようにする必要がある。公正な移行計画が機会均等を可能にし、男女が将来の雇用にアクセスできるようにする必要がある」

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