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第160号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2023年9月22日)

韓国の労働組合が弾圧拡大に抗議

2023-07-25

2023年7月25日:韓国金属労組(KMWU)は2023年7月20日、韓国における労働組合弾圧に反対して再び強硬姿勢を取り、政府による高圧的な戦術をやめるよう要求した。さまざまな産業から10万人以上のKMWU組合員が7月上旬の全国ストに参加し、労働権の改善と公正を要求したため、抗議に弾みがついた。


KMWU幹部は集会で、労働組合・労使関係調整法(TULRAA)第2条および第3条に始まる法改革など、いくつかの要求を打ち出した。最低賃金の増加から始めて、すべての労働者の賃上げも要求した。加えて同労組は、労働者の福祉に及ぼす影響を懸念して、週69時間労働制案の拒否を要求した。中心的な要求は、政府による労働組合弾圧の終了とユン・ソギョル政権の退陣だった。

ユン・チャンヒョクKMWU委員長が要求の緊急性を強調し、この労働法改革案は労働者を十分に保護されない無防備な状態に置くことになると述べた。委員長は、このストの目的は労働権にとどまらず、民主主義と平和、庶民の生活を守ることだと強調した。同労組は、他の社会的勢力と団結して弾圧の拡大に取り組むことを誓約した。

7月3〜15日に実施された全国ストは、労働組合に対する政府の行為に抗議する韓国民主労総(KCTU)の幅広い行動の一環だった。現代自動車、現代モービス、大宇造船、現代重工業の労働者をはじめ、10万人を超えるKMWU組合員がストに参加した。

韓国政府が労働組合事務所に対する強制捜査を実施し、多数の労働組合員の逮捕・告発に至ったことから、国内情勢が激化した。痛ましいことに、この弾圧の結果、労働組合員のヤン・ヘドンが焼身自殺した。

「インダストリオールはKMWUおよび韓国の労働者階級と連帯し、韓国政府に対し、労働者の権利を完全に尊重するよう強く促す。ILO事務局長が韓国の労働者弾圧を非難するとともに、ILO結社の自由委員会で韓国政府に対する4件の苦情が申し立てられたことは、これらの問題に取り組むことの緊急性を強調している」とアトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は述べた。

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