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第160号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2023年9月22日)

NUMSA、ベル・イクイップメントで労働者100人の常用雇用を確保

2023-07-13

2023年7月13日:南アフリカ全国金属労組(NUMSA)は、土木機械サプライヤーのベル・イクイップメントで労働者100人の常用契約交渉をうまくまとめた。この契約は今月発効する。労働者たちは10年にわたって人材斡旋会社経由で雇用され、組合はこの問題をめぐってスト寸前だった。


臨時雇用サービスを提供するこの人材斡旋会社の下で、労働者は不安定な労働条件で雇用されていた。賃金は常用労働者の半分で、不安定な1カ月単位の契約で雇われ、年金や医療扶助、住宅ローン、自動車金融のような給付の対象からも外されていた。

「この合意は組合にとって重要な業績であり、これにより労働者は医療扶助を受給し、積立基金も改善される。これは労働者の生活の質を根本的に改善する。労働者は雇用保障を確保し、今後、尊厳を持って子育てすることができる」

「労働者は団結すれば、止めることのできない強い勢力になり、社会を改善することができる。私たちは、この労働危機を解決するためにNUMSAの役員と職場委員がたゆまず努力していることに感謝し、労働者との約束が守られるようにするために引き続き状況を監視していく」とイルヴィン・ジムNUMSA書記長は言う。

しかし、交渉はまだ続いている。未解決の要求は2000ランド(107ドル)の住宅手当、1000ランド(54ドル)の通勤手当、2000ランド(107ドル)の利益分配であり、組合はこれらを非課税にすべきだと述べている。

さらに金属労組は、より多くの臨時契約を常用化すべきだと主張している。ベル・イクイップメントでは金属・エンジニアリング交渉協議会の下で今も交渉が進行中で、この交渉が失敗すればスト決行も依然選択肢に入っているとNUMSAは言う。

インダストリオール・サハラ以南アフリカ地域事務所のポール・フランス・ヌデソミン所長が述べた。

「NUMSAがベル・イクイップメントはじめ各社で労働仲介と絶えず闘っていることを称賛する。斡旋会社は給付のない低賃金の短期契約を提供しているので、労働仲介はディーセント・ワークを促進していない。活動的な組合員の契約が更新されないときがあり、労働者に不安を広げて組合加入を躊躇させているため、これは労働組合化にとっても脅威だ」

NUMSAは2018年に憲法裁判所で画期的な勝訴を達成した。人材斡旋会社は3カ月を超える契約を締結できず、3カ月を超えた場合は常用契約になるとの裁定が下されたのである。例えば、労働者が人材斡旋会社の下で3カ月間雇用されている間は、斡旋会社が使用者である。だが、3カ月を超えると、労働者が働いている会社が使用者になる。

インダストリオール・グローバルユニオン傘下のNUMSAは、エンジニアリング、金属、鉱業、その他の製造業部門で労働者を組織化している。

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