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第162号インダストリオール・ウェブサイトニュース

鉄鋼業の週4日制に向けて努力

2023-10-20

2023年10月20日:8.5%の賃上げと、賃金全額補償による週35時間から32時間への労働時間短縮が、インダストリオール加盟組織IGメタルの団体交渉パッケージに盛り込まれている。


IGメタルによると、この時短は週4日制への第一歩になるだろう。加えて、高齢労働者のパートタイム労働に関する労働協約、雇用契約の利用、8万人を超える労働者の雇用保障を拡張しなければならない。

これらの要求は、IGメタルによる議論と労働者1万1000人以上の調査の結果である。

調査によると、労働者の72%が、高インフレが続く中で賃上げは特に重要だと述べた。75%が、完全な補償付き時短の問題はかなり重要だと回答。65%が、この時短を仕事と雇用を確保するための重要な手段とみなしている。

賃金補償による週32時間への労働時間短縮の主要な理由として、不確実な時期にあって雇用保障が必要であること、鉄鋼部門の雇用水準が維持されること、人々が定年時により健康になること、ワーク・ライフ・バランスが改善されること、鉄鋼業は熟練労働者不足に悩まされているため、この時短は鉄鋼業の魅力を高める1つの方法であることが挙げられる。

週4日制は、鉄鋼業のホワイトカラー雇用では簡単に実現できるだろうが、交代勤務のブルーカラー労動者については容易ではない。このため、鉄鋼労働者は補償付き労働時間短縮の要求を選んでいる。週労働時間の短縮は、鉄鋼業の交代勤務スケジュールでも実施できる。すでに実施された自発的モデルが、これを証明している。

使用者は、完全な賃上げを伴う労働時間短縮は競争力を低下させる、時短にはコストがかかりすぎる、交代勤務モデルが混乱すると主張している。

クリスティン・オリビエ・インダストリオール書記次長は言う。

「賃金全額補償による労働時間の短縮は、それ自体が目標であるだけではなく、労働者が生み出した鉄鋼業の生産性向上によって生み出された富のより公正な分配を表す」

「あまりにも長い間、効率向上による利益の最大の分け前が上層部の手に渡り、この生産のまさに核心にいる人々が脇に追いやられてきた」

「そろそろ平等をもたらし、労働者に労働条件改善と生活の質の向上を提供することによって、労働者がこれらの前進から直接利益を得るようにすべきときだ」

「鉄鋼の未来は数字だけで測られるものではなく、日々それを形成している人々をどのように評価して支援するかも重要だ」

ドイツ北西部の鉄鋼業の団体交渉委員会は9月6日に要求を決定し、東部の鉄鋼業も翌日あとに続いた。11月中旬に最初の交渉が行われる。

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