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インダストリオール・ウェブサイトニュース第16号(2013年10月16日~10月31日)

シーメンス従業員連盟が不安定労働者の組織化に注力

2013-10-25

 シーメンス従業員連盟(SEF)は、インドのシーメンスで直接間接に働く全労働者の組織化に取り組む3カ年プロジェクトを策定し、常用労働者と対等な権利・労働条件の確保を目指す。

 インダストリオール・グローバルユニオンは101618日、インド・マハラシュトラ州ターネーで

シーメンス従業員連盟(SEF)ネットワーク会合

を開催した。シーメンス8工場から18人の労働組合指導者が集まり、松崎寛インダストリオールICT・電機・電子担当部長およびダーク・ランデールIGメタル代表とともに、下記の議題をめぐって活発に議論した。

SEF傘下組合の現状と問題

●持続可能な職場と不安定雇用に焦点を当てた組合活動との促進

●シーメンス・グローバル枠組み協定の実施とその訓練

 シーメンス・グループはインドで19,000人以上の労働者を雇用し、21の製造工場を展開、全国にサプライチェーン網を張り巡らせている。SEF傘下組合は13製造工場で労働者約4,000人を組織化しており、南アジア・東南アジア地域最大のシーメンス労働者の組合ネットワークである。

 各工場から集まった組合指導者は、経営陣による圧力など、インドのシーメンス労働者が直面する共通の課題を共有した。ここ何年も、職場で不安定労働者(契約・派遣労働者)が激増し、組織化職場から未組織職場に雇用が移動し、経営陣が労働組合排除や望まれていない昇進を強制している。傘下組合の報告によると、シーメンスや同社サプライヤーの不安定労働者は組合加入・結成も禁止されており、賃金や医療給付、社会保障の面で常用労働者と大きな差がある。

 これらの問題に取り組むために傘下組合は、SEFがシーメンスの全職場で組合組織率を高め、組合ネットワークとして経営側との団体交渉で力をつける必要があることに合意した。この会合では、不安定労働者を含む労働者の組織化に関して、以下のとおり強調する決議が全会一致で採択された。

「社内外を問わず直接間接に当社で働くすべての従業員が、それぞれの構成組合の組合員になれるようにすることを決議する。関連組合は、当社の常用労働者と対等な権利と賃金・労働条件を確保するために努力する」

 SEFは、インドのシーメンスで直接間接に働く全労働者の組織化に取り組む3カ年プロジェクトを策定し、常用労働者と対等な権利・労働条件の確保を目指す。

 またSEFは、シーメンスの全職場でシーメンスGFAを実施し、労働者の権利・利益を守るためにSEFの組合ネットワーク開発にGFA(グローバル枠組み協定)を役立てることも強く要求した。SWUSEFの中核組合)のウダイ・マハレ書記長は次のように述べた。

 「GFA実施に向けて、SEF55人の組合代表を訓練することに決まった。訓練の主眼は、ILOの中核的労働基準と、GFAのその他の条項の重要性である。シーメンス・インドは南アジア・東南アジアで最も事業規模が大きいため、インドで次期拡大会合の開催が予想される。インダストリオールはSEFを支援し、拡大会合前に域内各地の関連組合と関係を作れるようにすべきだ。」

 松崎寛インダストリオールICT・電機・電子担当部長とダーク・ランデールIGメタル(ドイツ金属労組)代表は、1018日にシーメンス・インドの人事管理部門と会談し、労働組合ネットワークの重要性とGFAの実施について意見を交換した。経営側は、シーメンス関連組合と良好かつ建設的な関係を築く意思を示し、実施の第一歩として、組合と協力しながら職場に現地語版のGFAを掲示する。

 インダストリオール・グローバルユニオンとIGメタルは、引き続きSEFの活動を支援し、協定署名者としてGFAの実施に焦点を当てていく。

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