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第20号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2014年1月)

タイとインドネシアの組合が連帯を促進

2014-01-29

インドネシアへのスタディ・ツアーでブカシのFPSIメンバーと交流するタイの労働組合メンバー

 2012年と2013年にインドネシアで実施された不安定雇用反対全国キャンペーンは、何百万人もの労働者を動員し、真の労働組合の力を示した。このキャンペーンは世界中で多くの組合を奮い立たせ、例えば昨年9月にバンコクで開かれた不安定雇用、組織化およびキャンペーンに関する全国ワークショップにタイの組合が参加した。その結果、インドネシアへのスタディーツアーが行われた。

 バンコクのワークショップでは、インダストリオール東南アジア・太平洋地域事務所(シンガポール)のボニー・ディアナント副所長が、インドネシアのHOSTUM(外部委託廃止・低賃金拒否)キャンペーンについて報告した。タイの組合からの参加者は、このキャンペーンが大成功を収めた理由を知りたがった。インダストリオール東南アジア・太平洋地域事務所およびインドネシア金属労連(FSPMI)との協議により、スタディーツアー・プログラムが立案された。TEAMTWFTPPFTEGAT LUを代表するタイの組合代表6人(男女各3人)が、1220日からジャカルタ郊外のブカシ工業地域で5日間を過ごした。ブカシはインドネシア有数の電子・金属産業中心地である。インドネシア訪問の目的は組織化・キャンペーン戦略を綿密に調べることだった。

 タイの組合代表はスジャイフル・パトンボンが議長を務めるインダストリオール・インドネシア協議会と会談した。インドネシアの組合代表は、FSPMI会長でもあるサイド・イクバルの指導下でインドネシア労働組合総連合(KSPI)が主導した全国キャンペーンによる最近の成果を共有した。

 不安定雇用反対キャンペーンはインドネシアの組合運動の重要なキャンペーンの1つである。長年にわたる法改正運動を経て、インドネシアの憲法裁判所は2012年、差別と憲法違反を理由に外部委託を禁止する判決を下した。インドネシア労働省も、外部委託を清掃、警備、輸送、食堂、採掘サービスの5部門に制限する新しい命令を発布する。KSPI(インドネシア労働組合総連合)率いる組合運動は大規模な全国キャンペーンを組織し、政府に新しい労働命令の実施を、使用者に生産ラインで派遣労働者を直接雇用することによる新法の遵守と慣行の是正を要求した。

 タイとインドネシアの労働組合員は、東ジャカルタ工業団地で働く労働者や組合活動家が団体交渉の討議・計画のためによく集まるFSPMIブカシ支部を訪れた日、団体交渉戦略と交渉に関する情報を交換した。

 FSPMI(インドネシア金属労働組合連合)はスタディーツアーの一環として、タイの組合代表によるインドネシア・スズキ自動車労組訪問も手配し、企業レベルの組合活動や団体交渉について学べるようにした。地方組合もタイの組合代表に対し、201312月にタイのラヨーンで結成されたスズキ自動車労組との連絡を仲介するよう要請した。同労組は現在、201312月に最初の労働協約が締結されたあと創設者が解雇されたため、会社側と深刻な紛争を繰り広げている。

 このスタディーツアーはタイ、インドネシア両国の労働組合にとって実り多いものだった。20145月にはインドネシアの組合代表がタイを訪問し、インダストリオール地域大会に出席するとともに、さらに数日かけて視察し、タイの組合運動の最新情勢を学ぶ予定である。

 タイの組合代表は経験の共有と歓待に感謝し、次のような書簡を送った。「インドネシアへのスタディーツアーに参加したタイの組合代表は、素晴らしい連帯と歓待に心からお礼を申し上げます。スタディーツアーはわずか5日間でしたが、素晴らしい経験をして、強力な組合運動に加わることがどういうことかを実感しました。インドネシアの組合活動家が献身的に取り組み、労働者・国民生活の向上に向けて労働者階級を動員する素晴らしい能力を獲得していることを深く称賛します。万人の生活賃金、健康保険および社会保障を達成し、不安定雇用をなくすための全国キャンペーンは、民主的なインドネシアの組合運動による具体的な努力です。私たちは全国キャンペーンを成功させる大規模な労働者教育の重要性も理解しています」

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